シンセサイザーについて

製品としては、キーボードよりこちらのほうがDTM向けです。
用途の凝ったものが多く、楽曲制作という点で高水準の機能が搭載されています。

シンセサイザーは、大きく分けて次のような種類に分けられます。

・アナログシンセサイザー

まず、昔ながらの楽器の特性が強い、アナログシンセサイザー。
内部に音の合成を行うアナログ回路を持ち、その調整によって音が変わるものです。

enviroment32

機材としては古く、ほとんどのものに知識とメンテナンスが必要で、性質上同時発音数が限られます。
手間がかかるので上級者向けではありますが、その分独特の一期一会の音を作りこむことができます

・デジタルシンセサイザー

次に、波形メモリやデジタル処理専用のアルゴリズムを武器にしたデジタルシンセサイザー。
安定した音を安価で供給できるタイプで、DTMの普及にも大きく貢献しました。

enviroment33

性質はキーボードに近いですが、楽曲制作用の機能を優先して作られる傾向にあります。
扱いやすさ、制作における順応性といった点において最もお勧めです。

・アナログモデリングシンセ

アナログ回路の特性をマイクロプロセッサで再現する、アナログモデリングシンセサイザー。
アナログのデメリットである、面倒なメンテナンスの手間を軽減するタイプの機種です。

enviroment34

音の再現性が話題になりやすく、使用者も昔に流行した音を取り入れたいケースが多いです。

・シンセサイザーの立ち位置

様々な機種が出ていますが、これらのシンセサイザーに共通する特徴として電子的な音の加工の幅広さが挙げられます。

オーケストラやアコースティックな楽器の音源は、ほとんどの場合再現のリアルさが重視されます。
それに対し、シンセサイザーは使用者ですら全容把握不能の特異な音の生成、加工を強みとします

enviroment35

また、外部通信でMIDIの楽譜情報を受け取り、その通りの音を演奏する音源モジュールというのもあります。
シンセサイザーから鍵盤を取り除いた、PCやDAW用の楽器と考えてほぼ間違いないです。

enviroment36

DTM市場はソフト音源に奪われ一線を退いているものの、カラオケなどで使われています。

かつてDTMブームを牽引したSC88-pro(通称ハチプロ)やMUシリーズなどが有名です。
音色に粗さや時代を感じるものの、中古市場で安価に入手することもできます

シンセサイザーは目的を狙いうちしたコンセプトになっていることが多いので、購入の際はその内容をよく確認しておきましょう。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP