DAWについて その5

DAWの機能比較表を見ても、ピンとこない項目が多いと思います。
そこで、初心者がまず見ておくべきところを抽出して解説します。

・使用可能なトラック数

DAWで扱うトラックは、オーディオトラックインストゥルメントトラックMIDIトラックの3種があります。

専門用語だらけですが、オーディオは録音した波形を使えるトラック数、インストゥルメントはソフト音源を立ち上げられる数、MIDIトラックはMIDI対応機器に楽譜を送れるトラック数です。

それぞれのトラックが楽器の数、とざっくり考えてください。

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つまり、これらが多いほどたくさんの楽器や音声を合成して作曲を行うことができます
低いグレードで無制限に使えるDAWもありますが、一部DAWではこの数が絞られています。

筆者としては合計で10~20トラック使えれば大抵の曲を仕上げるに足ると思いますが、ある程度使用数を想定して選びましょう。

たとえばバンドの構成なら、ボーカル、ギター、ベース、ドラムセット、キーボードなので5トラック+α。
オーケストラの構成なら弦楽器4種、管楽器4種、パーカッションセットの合計で9トラック+αなどです。

どれくらいの規模の曲を作るかをイメージしておきましょう。

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これと同様に、エフェクトを挿すインサート、センドと項目も使用数が設定されていたりします。
凝った電子音楽を作りたい方には重要ですので、チェックしておきましょう。

・収録されたライブラリ音源やエフェクト

DAWは高くなるほど、高級なライブラリ音源やエフェクトを乗せてくる傾向があります
一概にどれがいい!とは言えないので、これはデモ曲などを聴いてみるのが一番です。

グレードの高いものは大々的に宣伝されているので、自分の作りたい曲に合うかどうかをよく考えてください。
たとえば、エレキギターを演奏するなら豊富なアンプシミュレーター、テクノやトランスを作りたいなら音を作りこめる多機能シンセサイザーがあれば便利です。

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また、DAWに付属させる音源やエフェクトは特定のジャンルに偏ったものではなく、総合的に取り揃えたものが多いです。
これは、専用の音源やエフェクトを単体で販売しているメーカーとの差別化を図る意図があると思われます。

そういう意味で費用を鑑み、グレードの高いDAWを買っておく、という考え方もあります。

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