サチュレーター

音に飽和感を与えるエフェクトです。
言葉の使われ方が曖昧なところがありますが、製品はシミュレーターの1種として扱われています。

・効果について

テープの録音を再現したもの、チューブアンプの特性を再現したものの2つが多いと思います。

前者は古い録音感を出す目的、後者はギターのエフェクターの1種として使われますが、「飽和する」の言葉通り、音量がデジタルでクリップした時の特徴がこのエフェクトの肝です。

テープ録音時にクリップが起こった場合、テープの磁性体の特徴で、音が歪む少し前に高音が滲んでエキサイターに似た独特の効果を生み出します。
この性質を利用したレコーディングが過去少なからず行われており、その再現に用いられます。

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また、チューブアンプはトランジスタアンプにはない暖かみ、柔らかさ、オーバードライブの自然さがあります。
音を大きくした、飽和させた時に特にこの特徴が現れるため、サチュレーターとしてよく扱われています。

・基本的なパラメータ

共通しているパラメータなどは特になく、単にSaturationとだけあるものや、高低で用意されているものもあります。
マスタリングを一括して行うプラグインに付属している場合もあります。

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特性の再現であるため、プラグインの紹介に売りのポイントがよく書かれています。
作りたいジャンル、目的を考えて見極めましょう。

・活用シーン

性質としてはシミュレーターですが、単に使えばそれらしい雰囲気が出る、というわけではありません

というのも、入力された音がクリップ付近に届かない限り、有意な変化が得られないのがこのエフェクトだからです。
きつくかけると小さい音量レベルでも変化しますが、尊重したい自然さからは遠ざかります。

曲中でパラメータを変化させる機会はほとんどなく、常にかけておいて局所的に音量が上がる楽器、または全体に自動的に効果を与える使い方が一般的だと思います。

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ジャンル、楽器にこだわらず使う場合は、音量変化が大きく流動的なパート、メインメロディにあてると効果が高いです。
バッキング系統にも一応使えますが、シンセブラスなど常に音圧高めで成立するものでないと、差を感じられないことが多いと思います。

再現性を重視して使うなら、IR系リバーブやキャビネット系のアンプシミュレーターを併用しましょう。(他記事参照)

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