リングモジュレーター

歪み系の一つではありますが、結構な変わり種です。
ギターのエフェクターは希少で、アナログシンセサイザーで見ることの多いエフェクトです。

・効果について

原理として、他のエフェクトは元の音をコピーして変調させ、重ね直すものが多いですが、これは2つの音から波形の和と差を組み合わせて新しい1つの音を作るものです。

なので本来は入力が2つ要りますが、簡単なエフェクトとして用意されている場合は、入力音とエフェクターにあらかじめ装備されている波形を選んで使います

こう書くと加工の幅が狭まっているように思えますが、これだけでも実際は予測不能の奇抜な変化を味わえます。

mix20

聴覚上は金属質な響きで、ビットクラッシャーより非現実的な印象になります。
相当薄くかけない限り、元の音とはまるで別物になります。

・基本的なパラメータ

○OSC
オシレーター、入力音とは違う混ぜる波形の元を調整する。
スライダー、ボタン式など、ものによって設定できる幅が異なる。

○Mix、Ring
効果を全体にどれほどかけるか。

・活用シーン

大抵原音の良さを塗り替えるくらい音を壊して金属質を目立たせるので、補助的な考えでは使いにくいです。
強くかけると音程感すらなくなっていきます、そういった崩壊した音を意図的に狙うなら使いやすいかもしれません。

入力音との兼ね合いがあるため変化は予想がつけにくく、弄ったところ、合わせてみたところ勝負の面が否めません。

他のエフェクトの効果が大体頭に入って、それとは異なった奇抜な音作りをしたい、といった時に出番があるかと思います。

mix21

どんな音に化けるのかわからない点から、効果音のバリエーションを増やす用途には有効です。
噪音系のリズム音に少し挟むようなやり方は向いているかもしれません。

ものによって細かく設定できる部分が違い、かかり方の差が大きいのもこのエフェクトの特徴です。
数の少ないエフェクトですが、持っているなら音源と合わせて変化を試しておきましょう。

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