オクターバー

古典的なもので、表現の幅はあまりないですが特徴的なエフェクトです。
効果を覚えやすく、使用した音もイメージしやすいエフェクトでもあります。

・効果について

1オクターブ下の音を追加するのが基本的な機能です。
当然入力音を元にするので、どの楽器に使っても分厚くこもった音がついてくるような印象になります。

ものによっては2オクターブ下のものが出たり、1オクターブ上の音が出たり、上下に追加するものもあります。
どれを使っても、聴覚上はコーラスと似たようなぼやけを感じることができます。

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おまけかギター用のエフェクトとして入っていることが多いです。
シンセサイザーについてるものはただの高さ調整のみであることが多く、これはエフェクトとは別物です。

・基本的なパラメータ

○Direct
元の音をどれくらい残すかを設定する。

○Octave1、2…
オクターブ違いの音を追加するパラメータ。
数字の割り当てはものによって異なるが、1はほとんど1オクターブ下のもの。

・活用シーン

音量をあまり増やさないまま音が分厚くなるので、単音の存在感を重々しくするのに役立ちます
ソロ演奏のギターに歪み系ではない個性をつけたい時、候補に挙がるでしょう。

シンセサイザーの音とも相性が良く、混ぜこんで音を作ることができます。
メリハリをつけるというよりは、滲ませて拡げる目的で使うことが多いと思います。

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オーケストラ楽器などとの相性は良いと言えません。
フランジャー、フェイザーなどと組み合わせるとより古いシンセな音に作り直すことができますが、質の良いソフトシンセも多く出ているので、趣味の領域と言えます。

また、音にはローインターバルリミットという、「低すぎる音は倍音が多く、和音を弾くと音が濁って汚く聴こえやすい」といった特性があります。

低音がほとんどコードで弾かれないのはこうした理由がありますが、オクターバー適応にもやや当てはまるため、ベースでの使用は難易度が高めになります。
しかしその濁りをあえて採用するケースもあり、ベース用に調整されたオクターバーも存在します。

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オクターバーが最も使いやすいのは中音域担当の楽器で、その輪郭を重く拡げるものと覚えておきましょう。

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