プリセットの活用

DTMをしていると、よく聞く単語です。

・元々の意味と環境の変遷

元々電子機器全般で、「工場出荷時にメーカーが組み込んでいる設定」や「初期設定」という意味で用いられている言葉です。
DTMではとりわけ「メーカーが初期装備として備えている、音源やエフェクト設定」として使われています。

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実用的な機材が限られていた頃は、プリセットをそのまま使うと他の人の曲と音が被る事態がよく起こったため、「プリセットから加工してこそ腕がある」といった風潮が広まったこともありました。

新しい音追求の意味でもその姿勢は尊重され、今でもそういった考えを持っている人がいます。

現在ではメーカーが莫大な数のプリセットを用意していたり、クオリティの高い製品が多くなったので、プリセットそのままでも適度に組み合わせるだけでそうした事態を回避できます。

メーカーがアーティストやエンジニアと提携して販売しているプリセット集などもあります。
選択肢が限られていた頃に反し、作業を手軽にする手段の一つとして売りに出されることが多くなりました。

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そのまま使いすぎると「自分で音を作りこむ」という視点が抜けがちになりますが、プロが整えたサウンドはそのパラメータなどに学ぶところが多いです。
慣れない頃は素直に頼り、曲作りの感覚が掴めたらプリセットから少し自己流に変える意識をしてみましょう

・作った音の保存と呼び出し

自分で作りこんだ音や設定を保存して使う機能も、プリセットの重要な役割です。
「与えられたものに満足できないなら自分で作る」、この発想は満足のいく作曲に欠かせません。

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DAWが機能としてとりまとめていて、音源を立ち上げた時に選択できるようになっていることが多いです。
音源やプロジェクト(曲データ)に関わらずその状態を保存しておけるので、別に使えそうな音ができたら逐一保存しておきましょう。

中途ながら、PCのトラブルでプロジェクトファイルが壊れてしまった時や、フリーズして落ちた時にも保険として機能します。
いざという時のバックアップになるので、使わないメリットはありません。

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音源やエフェクトのほうに単独機能として備えられていることもあるので、新しいものを導入した際はチェックを忘れずに。

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