DTM中のPCの状態

音楽的な工夫やテクニックも大事ですが、DTMで扱うPCに対してもある程度の知識をもち、トラブルに対応できるようになっておくと安心です。

・CPUとメモリ、酷使のタイミング

DTMをする時、PCの頭脳であるCPUが最も働くのは「鍵盤の入力待ちをしながら、音を鳴らしている、再生している状態」です。
入力を常に監視しながら、どの音を、どのくらいの音量で鳴らし、どれくらい減衰させるかなどを計算しています。

音の余韻や減衰の計算は綺麗に行おうとするほど難しく、クロスフェードなど編曲、ミックス面で使いたい場面がある割りに処理が重くなりがちです。
音を生成する音源自体が複雑だと余計に負荷がかかります。

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作曲中は気にしたくないところですが、フリーズ機能を挟む前の試行錯誤の段階ではCPUに負荷がかかり、高温になっていることが多いです。

メモリは、主に音源を立ち上げた際のサンプルの置き場として使われます。
記譜の情報自体は大したことがなく、ほとんどこれらの音源や録音したオーディオなどで占められます。

使用量を監視していても、8割を超え始めると不意な増加で動作に支障が出るので注意しましょう。

・メンテナンス

CPUは高温になると本来の性能を発揮できなくなります。
処理を増やすと熱が上がってしまうのは仕方ないので、十分な冷却を確保するのが上策です。

デスクトップとノートで分解の仕方は違いますが、機種名で検索したり説明書を探したりすると、アクセス方法は大体出てきます。

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特別な知識やハンダづけなどの工具がなくても、ファンの清掃はまずできるようになっているはずなので、半年に1回程度やっておくのをオススメします。
一時的にネジなどを入れておく小物入れの用意を忘れずにしてください。

冬場は静電気が発生しないよう、事前に衣類を脱ぐなり腕をまくるなりし、金属に触れるなどして放電しておきましょう。

埃は綿棒、エアブロワー、エアダスターなどで除去し、PCのケースを閉じた後、掃除機などで吸い取ります。

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SSDのみの薄型ノートなど、ファンレスのものはこれをする必要はありません。

清掃での冷却が効かない場合は、冷却用のCPUグリスを塗り替えると改善する可能性があります。
空冷を妨害する埃、熱伝導を担うグリスなどの経路を確認して見直すと、ほとんどのものは調子を取り戻します。

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