機材を長く使うために

普及して様々な製品が出るようになったとはいえ、DTMで使う機材はそれほど安くありません。
長く使うための注意点をまとめておきます。

・配線には無駄な力を入れないこと

ギターのシールドやヘッドホンなど、音楽の制作環境はコードで溢れるものです。

コードは極力ノイズを入れずに電気信号を渡すのが主な役割で、外部からの力を防ぐものではありません
キャスターで踏んだり何かの下敷きにすると、見た目は変わらなくても中の線が傷つき疲労するので止めましょう。

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断線を防ぐ保存方法として、8の字巻きは有名です。
巻き方はいろいろありますが、輪を作る方向を変える、持ち手の向きを変えるなど、ねじれの方向が交互になるようにするのが基本です。

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ほどく時に持つ箇所と方向を固定し、引っ張ってよじれてなければOKです。

また、極端に折り曲げて使うと力が入り続けることになり、断線を早めてしまいます。
安い製品などでは材料費を削ったり、この点を無視した梱包がなされていることがあるので注意しましょう。

・使い終わったらボリュームは0に

ボリュームを変化させるつまみは可変抵抗です。
回路上の距離を調整することによって、抵抗値の大きさを変えています。

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狭い範囲で使い続けていたりすると、ガリと呼ばれるジリジリ、ジャリジャリしたノイズが発生することがあります。
原因は埃や塵などによる接触不良、炭素皮膜の傷や酸化などです。

前者はつまみを何回か上下に勢いよく回したりすると改善することがあります。
後者は接点復活剤を使ったり、洗浄液を使って清掃を行う必要があります。

そして何より、ガリ対策として「使い終わった機材は全てボリューム0にする」ことを習慣づけるのをオススメします。
長期間触らずにガリが発生しても、実用上の影響はほぼありません。

・太陽光と温度湿度

太陽光の力は窓越しでも強く、コードや端子の劣化、鍵盤の黄ばみなどを招くので、保管場所とするならカバーを考えましょう。

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寒暖差で結露が起きやすく静電気も発生しやすい冬、湿度が高い梅雨の時期は取り扱いに注意しましょう。
極端な温度変化は電子機器の大敵です。

急な変化を与えないよう、空調有無の中間になる位置(玄関先など)で一旦放置する、一気に移動する場合は風通しのあるところに置くなどの対策をとりましょう。

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