フリーズ、バイパス機能

PCの性能は飛躍的に上がりましたが、その分DTM用のソフトや音源もスペックを要求するようになるためイタチごっこです。
これらはスペックの限界に直面した時に活躍する機能です。

・DAWのCPU使用率

プログラムは画面上止まって待機しているように見えてもループ処理を続けていますし、ソフト音源は元となる音をメモリにたくさん読み込みます。
一つ一つは小さくても、曲全体を構成するには様々なプラグインを使うことになります

それだけでなく、一部の高性能な有料音源やエフェクトは、単体でもかなりの処理能力を必要とします。
初心者がいきなり扱うことはそうありませんが、クオリティの高さを求めると行きつくことになります。

DAWにはCPUの使用率を監視する機能がついているので、常に画面端に出しておきましょう。

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処理能力が足りなくなり、動作が重くなったり、音が途切れたり、ノイズが入ってくるようになってきたらこれらの機能の出番です。

・オーディオ化するフリーズ

一旦オーディオ化してしまい、音源機能を停止して処理を減らすのがフリーズの基本機能です。
個別トラックでミックスダウンしているのと同じで、鍵盤などで鳴らせなくなりますが、負荷が軽くなります。

録り直しを終え、元の音を修正する必要のなくなったオーディオトラックや、メロディーやハーモニーが決まったインストゥルメントトラックで使用機会があります。
ミックスの終盤なら、ほとんどのトラックに適応して構わないでしょう。

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フリーズ解除すればまたやり直せますが、その再起動でエラーを起こして元の設定が飛ぶこともあるので、フリーズ前の状態をプリセットとして保存しておきましょう

この機能自体は音楽的でなく余分な手間でもあるので、フリーズを使わなくていいほど余裕のあるスペックを確保するのが理想ではあります。
DAWの種類、グレードによっては機能を使えないことがあります。

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・エフェクトでのバイパス

エフェクトのオンオフはバイパスで行えます。
DAWのほうでは効果が完全に消えますが(トゥルーバイパス)、エフェクトについてるものはバイパス機構を再現し、変化を薄く残すものがあります。

リバーブ、ディレイは特に動作が重くなりがちです。
フリーズほどの効果はありませんが、豪華なエフェクトを使う際には考慮しておきましょう。

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