VST、MIDIなどの頻出用語 その2
・ASIO
Audio Stream Input Outputの略で、Steinbergが策定したドライバインターフェース規格。
VSTと同じように、オーディオ機器をPCに繋いで扱うための規格として実質的な標準となっている。
WindowsのPCだとオーディオ関連を扱うためのドライバはWASAPI(Windows Audio Session API)が標準だが、DTM用途ではこうした専用のドライバを使うほうが利便性が高い。
・CoreAudio
こちらも同じAPI、AUはこのドライバで連動する。
大抵apple社製のドライバでMacやiOS上で扱うものを指して使われるが、Windowsも同名のものを開発しており、別物なので注意が必要。
・MIDI
Musical Instrument Digital Interfaceの略で、日本のMIDI規格協議会と国際団体のMMAにより策定された、電子楽器のデータ転送における世界共通規格。
DTMの機材が普及してきた頃、会社は各々の規格でハードウェア開発やデータ処理を行っていたため、混在した環境での制作は手間のかかるものになってました。
ユーザー側には不便なままで各規格が普及しなかったため、計6社が話し合いを行い、インターフェース、データ上の楽譜のルールなどを決めていき共通規格としたものがMIDIです。
そのため、MIDIは物理的なポートの規格でもあり、データの規格でもあります。
異なる会社の機材を同じケーブルでまとめられるようになり、SMF(Standard MIDI File)という追加規格により、楽譜データも簡単にやりとりできるようになりました。
「MIDIは音が悪い」などと言われることがありますが、これはSMFを標準付属の廉価な音源で鳴らしていることから感じられる誤解であることがほとんどです。
ソフト化が進み、これらでSMFを演奏させることはなくなりつつありますが、DAWの内部では相変わらずMIDI信号が流れています。
舞台照明などにもMIDI規格が用いられています。
こちらもハード面では他の規格が主流ですが、音楽との同期などの面で出番は失われていません。
オーディオファイルではなく、楽譜そのものをやりとりしたい場合はよくMIDIファイルと呼ばれて扱われます。
古い規格ですが、広く使われ続けているので覚えておきましょう。
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