耳コピってどうなの? その2

・勘違いしてはいけない点

次に、デメリットというより、期待してはいけないことを挙げます。
経験は無駄にはなりませんが、間違った認識のままだと目標の達成から逸れてしまいます。

・数をこなしたら自然と自作曲ができるようになるわけではない

「1曲でダメなら3曲、3曲でダメなら10曲」というように数を増やしても、経験は増えますが1からのオリジナル曲が急にできるようにはなりません

メリットはその1で挙げたようなことの他に、DAWの操作に慣れるということもありますが、これらはあくまで準備としてのものです。
「ひたすら再現性を高める」というのも技術的には向上しますが、オリジナルが欲しいなら元を作る必要があるということを忘れないでください。

逆にいうと、作曲編曲の感覚をおぼろげにでも掴むことができたならば、耳コピの完成にこだわらなくても自作曲は作ることができます

question12

・簡単な目標を決め、意識的にやらないとためにならない

聴き取ったものをただ機械的に入力していても、何にもなりません。
どれくらい再現するのか、あるいは手を加えるのか、簡単でもいいので目標を都度決めて行わないと得られるものも少なくなります

最初は少しずつ、小さい目標から設定しましょう。
音程、音の長さ、構成の再現だけ忠実に行う、というところからやりましょう。
余裕ができたら音色の作りこみ、空間や表現の調整というところに手を出してみましょう。

目標意識をもち、かつ、結果を深刻に捉えすぎないようにやることが大切です。
制作作業に慣れ、ぎこちなさをなくせたら十分な過程ですから。

question13

耳コピは万能兵器ではありませんが、使いようによって、鑑賞や文章だけではわからない、制作側の感覚を得ることができます。
いきなり自作曲をやる自信がない、もしくはDAWの操作に慣れてない方は、以上の事を頭に入れた上で取り組むと成果を得やすいと思います。

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