演奏技能は必要? その2

・得られるメリット

とはいえ、楽器を1つ演奏できるようになると得られる利点も大きいです。

DTMの環境に頼らなくても音に触れられる、ステージなどを楽しめる
・曲の流れを決めるコード進行、スケールといったものへの理解を深めやすい
実際の演奏による表現を再現しやすくなる

最初に関しては言うまでもありませんね。

二つ目に関しても割と簡単で、演奏するには楽譜を読み、コード進行やスケールといった知識を理解することが必要になるからです。
この2つが曲の流れを決めているので、これに大きく違反しない音であれば何をどう使っても「音楽的に破綻しない」演奏になりえるのです。

question16

クラシックやジャズの即興演奏は、これらを元にして行なっています。
全く何も決めない場合もありますが、実験的な要素が強く、ほとんど見かけません。

あらかじめコースの大枠を決めているから、初見同士の奏者が集まっても調和のとれた演奏ができるわけです。
また、演奏の腕が上がると「打ち込みより演奏したのを録ったほうが早く、クオリティも高い」という事態も起こります。

最後の点も結構重要なことです。
実際に弾けなくても、実物の楽器の音色に触れる機会には貪欲になっておくといいでしょう。

作曲自体の効率は良くなるのか、という点については個人差が大きいです。
コード進行やスケールといったことも、DAW上で弄るうちになんとなく理解できるなら、そこから更に演奏に移って勉強をやり直さなくても曲は作れます。

MIDIキーボードを導入した時点で必要な環境は足りていますので、更に時間をかけてこれらのメリットを得たいかどうか、検討してください。

・オススメの楽器

このサイトはDTMによる作曲工程全体の解説を目的としているので、演奏についての解説は行いませんが、初心者が演奏も並行してやりたい場合にオススメしたい楽器はあります。

ピアノ、シンセサイザー、キーボードなどの鍵盤楽器、もしくはギター、ベースなどのバンドで使う弦楽器です。

question17

鍵盤楽器はピアノロールと視覚的に同様で、スケールも把握しやすく、押すだけで正確な音程が出せます。
ギターやベースはコードの理解に最適で、音の並びもわかりやすく、入門用の楽器としても代表格です。

費用を抑えやすく、教室等も多く開かれているので「何かしらやりたい」という場合はどちらかから選ぶといいでしょう。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP