作曲、編曲、ミックス、マスタリングの違い その2

・ミックス

作曲編曲と楽譜を書き上げた後に行うのが、複数のトラックを損失なく、バランス良くまとめるこの作業です。
ミキシング、また結果的にトラック数を少なくする作業なためミックスダウン、トラックダウンとも呼ばれます。

具体的な作業内容としては、アンプやコーラスなどでキャラクターを変え、リバーブやイコライザなどで音像を整え、リミッターなどを使いながらボリュームを調整する、といったところです。

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スタジオでは奏者ではなく音響機材専門の技術、調整役として扱われることが多いです。

DTMでは楽譜と同じように変化を入力できるオートメーションがあるので、編曲に分類される「演奏の強弱や奏法指定」などと変わらない位置で操作でき、実際織り交ぜつつ作業することもあります。

空間、エフェクト調整といったことも、記譜がメインの作曲編曲とはまた異なった音楽的要素であり、重要です。

・マスタリング

ミックスによりまとめられた曲に、最後の調整を施すのがこの作業です。
曲の用途を考え、音圧を調整したり、音質を違和感のないよう揃える、といった作業になります。

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この工程は音響機器や技術が発達していなかった頃は必須でしたが、現代においてはミックス段階で高度な適応や再現が行えるため、あまり考えなくてもいい位置になっています。

ミックスされた後の全体にしかかからない作業なので、音楽的要素は薄く、エンジニア的な目的が強いです。

 ・種類を分けて、勉強しよう

以上が曲ができあがるまでの工程です。
一口に曲を作るといってもやることが多いので、自分が何を学びたいか、しっかり目的と種類を分別するようにしましょう

こうした内容を把握できれば、リアレンジ(再編曲)、リミックス、リマスタリングといった用語についてもどういった変化があるのかある程度予想できるようになります。

リアレンジは楽器や楽譜そのものが変わっている可能性があり、リミックスは楽器間のバランスや空間が変わってる可能性があります。
リマスタリングは全体だけを揃え直している、と判断できます。

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