作曲、編曲、ミックス、マスタリングの違い その1

DTMの環境について一通り解説し終えたところで、初心者がよく抱く疑問について解説しておきます。

曲の制作過程は大きく、作曲、編曲、ミックス、マスタリングの4つに分けられ、多少前後するかもしれませんが、大抵これらを順に行います。
まずはここの認識を整理しておきましょう。

・作曲

制作の観点では全体ではなく、曲の基本形となるメロディーやコード進行といった部分を0から生み出す工程を指します。

曲の骨組みとなる部分を作れれば作曲と呼べるため、鼻歌の簡素なメロディーや楽器を適当に弾いたアドリブでも作曲と言えます。
編曲にはある程度の音楽的知識や経験が必要になりますが、メロディー単体の作曲などはそれらがなくても可能です。

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そのため有名人や芸能人がこの作業だけを行い、後の工程をプロに任せる、といった形も多いです。
作業内容が連想しやすく、話題性を高めやすい点があるからです。

 どこまでを編曲と区別するかは作曲者の技量、感覚、意図にもよります。
他の人がそれを元にして、編曲以降の作業が可能」な状態までもっていけていれば、作曲完了といってもいいと思います。

・編曲

次に編曲、これは曲の骨子を元にして、伴奏やパーカッション、アンサンブルなどを付加、調整し、曲の幅や表情を拡げる作業を指します。

基本的には、「作曲だけでは未完成なので完成させる」といった作業です。
明るいメロディーの調を変えて暗い雰囲気にしたり、楽器構成と伴奏の譜面を変えてジャンルを違うものにする、といったことも編曲のうちに入ります。

作曲は全てを感覚的に行うこともできますが、編曲はある程度知識を使い、結果を計算しながら作業することが多くなります。

なのでやや難しくはなりますが、制作したいジャンルの曲をよく聴いて分析したり、よく登場する楽器とその主な使われ方を勉強することでできるようになります

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初心者が頭の中で作曲する時は、この編曲も大抵行われています。
頭の中では最高に盛り上がってるのに、いざ鍵盤に向かって鳴らしてみると、音程は合ってるのに何か頼りなくてセンスを感じない。

そう思ってしまうのは、この編曲部分をすぐに譜面に書きだせず、その知識や技術もまとまっていないためです。
作曲したものが生かされるかどうかがかかるので、ここのテクニックは常に勉強する意識をもちましょう。

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