メロディーに一工夫 その4

順番が前後して申し訳ないのですが、ここから先は「メロディーにある程度の和音(コード)を付けた、その後」を想定した内容になります。
まだの場合、わからない場合は「メロディーから編 ~ メロディーを作った後」の記事を参考にしてください。

・非和声音を使う

「メロディーを変にならないように頑張って作ったし、伴奏つけても違和感がないが、無難すぎてつまらない」となることがあります。
それはリズム、音自体の作りこみ、編曲などを除外して考えると、メロディーそのものに音楽的な遊びがない場合が多いです。

メロディーはそのほとんどが、伴奏となる和音の構成音のどれかで構成されています。
これを和声音といい、構成音にない他の音を非和声音と呼びます。

メロディーが和声音だけだと、「音楽的に間違いはない」ものになりますが、濁りと共和の連結といった曲の味が出てこないことが多いです。
伴奏が決まってきたら、メロディーに少し味を加えるように非和声音を追加するのも一つの手です。

経過音、刺繍音、繋留音、先取音といった使いやすい実例を見てみましょう。

ピアノロールを複数選択し、表示色を変えて伴奏と重ねて見てみると、五線譜を無理に読まなくても分析しながらメロディーを再考することができます。

これ以外の非和声音も紹介しておきます。

倚音

和音と同時にいきなり鳴らされる非和声音で、後でその和声音に移行する音。
CFG(Cmaj)の和音が鳴らされる小節で、メロディーが1拍A→それ以降でGとなるとAが倚音ということになる。

逸音

和音が鳴っている途中(1拍以外)で鳴る非和声音で、その和音内では和声音に戻ることなく、次の和音で合流するもの。
CFGの和音の1拍以外でA→次の和音BDGになった時Bとなる、この時Aが逸音。
使い方としては経過音の発展形のようなもの。

保続音

和音の流れとは関係なく独立するように鳴らされ続ける低音。
和音の構成によって和声、非和声となるものの、その影響がまるで感じられない特殊な一貫性のある音は保続音として扱われる。

言葉にするとややこしいですが、「和音以外の音を使おう」と意識するとぶち当たるところなので、ひっかかりができたら思い出してみてください。

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