更なるメロディーテクニック その1

今まで解説されたメロディーテクニックより、もう一つ上の手法を知りたい、使ってみたい。

そうなってくるともう脱初心者で、自分なりの手法を考える必要も出てきますが、汎用的で使いやすいものを挙げてみます。

・ユニゾン

音楽用語では一度の意味で、「全く同じ音程」を指します。
単純に、同じメロディーで違う楽器の音色を重ねる手法です。

動画で例として扱っているのは正確に言うとオクターブシフトですが、オクターブが違うだけの音は基本的に「同じ音」とみなされるため、これもユニゾンと呼ばれたりします。

どちらかと言えば記譜より音色作りの工夫に分類されます。
オーケストラの楽器などは音色が繊細な分、数が少ないと埋もれやすいため、こうした単純な重ね方が高い効果を発揮することがあります。

・オブリガート

オブリ、オカズとも呼ばれます。
主題、メロディーを支える助奏全般を指します。

クラシック音楽の用語ではアドリビトム(演奏者の自由に)の対極で、「楽譜通りに演奏する」の意味ですが、大半は曲を引き立てる助奏を指して使われます。

どこまでをオブリガートとするかは作曲者の意図、演奏者の解釈によっても様々です。
ただ単に音量や音の数が多いといっただけでは判断がつけられません。
実際、どちらが主題か曖昧な状態のものをあえて聴かせる曲もあります。

対位法というルールの下で使う、対旋律(カウンターメロディー)と副旋律という考え方がそれぞれありますが、これも役割としてはほとんど同じです。

作曲に挑戦する側としては、「メロディーは一つだけじゃなくてもいい、途中でそこまで目立たないものを織り交ぜて複数にしてもいい」という認識でいいと思います。

全部を専門用語に置き換えて厳密に表現する必要はありませんので、「そういうアプローチもある」ぐらいに捉えておけば十分です。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP