メロディーに一工夫 その3

・ピッチベンド

トリルは限られた音を使っての揺れ動きですが、ピッチベンド(PitchBend)はもっと自由で根本的な音程変化です。

MIDIキーボードのホイールなどを弄ったらそのまま変化するものも多いです。
そうでない場合は、オートメーションに割り当てて書く必要があります。

使われる音源、楽器に合うかどうかが大きい項目です。
ギターや管楽器などでは有効に使いやすいですが、ピアノや打楽器など元から調整できないものに使うと非常に不自然で、あえてそれを活かす曲の組み方が求められます。

ピッチベンドレンジ(センシティビティ、Sensitivityとも)というものがあり、この幅によってピッチベンドの上下限のキーやオクターブを決めます。

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大きくすると変化が大きく曲全体の上から下まで貫く派手なものに、小さくすると変化が小さくなるので微妙なニュアンスの表現に適します。

やや扱いが難しいので、メロディーを考えるだけで精一杯なら頭の隅に入れておくだけで構いません。
全く使わなくてもちゃんとした曲は作れます、選択肢の一つとして捉えましょう。

・キースイッチによる奏法切り替え

実際の楽器にはたくさんの奏法があります。
その全てを収録するのはかなりの予算を積んだ音源でないと不可能ですが、低価格帯のものでも複数の奏法を用意したものが販売されています。

奏法毎に全く別の音源として用意していることもありますが、ソフト音源ではキースイッチという形で呼び出すようまとめたものが多いです。
楽器ではカバーしていない音域(大抵低音)を、奏法切り替えボタンとして使います

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複数の奏法を同時に使いたい場合、MIDIマルチティンバーでないならそれだけ音源を立ち上げることになります。
最初から使いこなすことを意識しても疲れるので、いろんな音で弾いてみて、各奏法で面白いと思えるフレーズを見つけてみてください

奏法の特徴をつかんで自身の表現の一つとするには、触れる機会を積極的に作るのが一番です。
形にならなくてもいいので、キースイッチで切り替えできる音源を持っているなら触ってみましょう。

本気で曲を作ろうとする時、使わないのはもったいないと実感する瞬間がくると思います。

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