メロディーを作ろう その2

・方向性を決めるのに便利なスケール

最初から形にしたい旋律が頭の中に強くあるならいいのですが、音を出すと消し飛んでしまったり、そこまでない場合もあります。

消し飛んだものにどうしても未練があるなら、頭の中で繰り返し鳴らして鍛えるしかないですが、そこまでない場合は鍵盤に触れてもどうすればいいのかわからない人が多いでしょう。

そこで便利なのがスケール、音階です。
使う音を限定し、根本となるキー(1度)の音程を決めると、一定の雰囲気が保たれます
その音の並びをまとめたものがスケールで、使う主音を順に○度と呼びます。

○メジャースケール

keyboard2

○ナチュラル・マイナースケール

keyboard3

○ハーモニック・マイナースケール

keyboard4

○メロディック・マイナースケール

keyboard5

メジャースケールのメインは1種類で、暗い曲調にしやすいマイナースケールはナチュラル、ハーモニック、メロディックと3種類あります。

Cメジャーはドレミファソラシド、Aマイナーはラシドレミファソラです。
構成音が同じでも、キーが違うと雰囲気が全然違いますね。
CメジャーとAナチュラルマイナー、この2つがメジャーとマイナーの大きな基準となっています。

アイオニアン、ドリアンなどの名前がありますが、これは基準のどの度数から派生したかによって名前が決められています。

メジャーとマイナーは七音音階ですが、五音のペンタトニックスケール、六音のブルーノートスケールも有名です。
ジャンルによって多用されているので、目標なら使ってみましょう。

○ペンタトニック・メジャースケール

keyboard6

○ブルーノート・スケール

keyboard7

どうメロディーを考えればいいのかわからなくなったら、まずスケールを参考にしてみてください。
日本、中国、インド発祥など特殊で面白いものもあります。
表現したい方向性が見つかるかもしれません。

・スケールのキー変更

使うスケールを決めてメロディーをある程度書いたら、途中でキーを変更することもできます。
平均律はこの点で便利で、どのスケールを使ってもキーの上げ下げが不自然になりません

具体的に何をするのかというと、黒鍵を含めた12の鍵盤全てで、同じ数(半音)分ずらすだけです。
五線譜は少し厄介ですが、DAWのピアノロールだと視覚的にもわかりやすいです。

曲の雰囲気を決めるスケールは、根本となるキーと、音と音の間隔の取り方で決まる、ということがわかると思います。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP