メロディーに一工夫 その2

・ベロシティ調整

エクスプレッションに続き、どんなジャンルでも考えなければならないのが、ベロシティ(Velocity)の調整です。
鍵盤や弦を弾く指や手の速さ、力の強さによって一つ一つの音の大小と響きが決まります。

特に、メロディーのように前に出る楽器の音は微細な調整でも影響は大きなものとなります
曲を作る際には絶対使うものなので、積極的に触れていきましょう。

ベロシティの数値は0~127と決められていますが、この調整は音量の増減に留まりません。
音源にはベロシティレイヤーというものがあります。

通常、楽器は弾く速さ、強さを変えると音量だけでなく鳴り方、響きまで変わるものなので、これを再現する必要があります。
なので、ソフト音源はベロシティの数値をいくつかの範囲に区切り、それらの差がある別に録った音を用意しています。

具体例を挙げると、0~40(弱い音)、41~92(中くらいの音)、93~127(強い音)なら3レイヤーとなります。
廉価な音源だとレイヤーは少ないですが、高い音源ほどこれが多い、つまり手間をかけて多くの元の音を収録していたりします。

再現性の繊細さだけでなく、エレキギターの音源なら一定以上でハーモニクスしたり、シンセ系の音源なら音生成そのものが切り替わったりします。
音源の説明を読んだり、強弱をつけてみて確かめてみましょう

・奏法の一つ、トリル

メロディーを考える時、流れやハーモニーと違った表現の一つに、トリル(Trill)があります。
これも実際に音を聴き、やり方を見て覚えると簡単なものです。

作成例ではクオンタイズでタイミングをきっちりにしてますが、これは絶対ではありません。
使えばいいというものでもないので、取り入れる時は自分がいいと感じられる速さと量で作ってみましょう。

ちなみにトレモロ(Tremolo)もこれと同じようなもので、記譜でも同じく「小刻みに震わせる」という意味で、速さは奏者の解釈にゆだねられます。
ストリングス(Strings、弦楽器の合奏音)などの音源では独立して用意されていることも多いです。

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