メロディー担当に向く楽器
このカテゴリではメロディーから作っていく方法を解説します。
意識しやすい歌声以外にも、よく使われる、使いやすい楽器や音域を見ていきましょう。
・メロディーの音域
曲によって様々と言ってしまえばそれまでなんですが、慣れないうちは伴奏の楽器より1~2オクターブくらい高めで作るのがやりやすいでしょう。
歌の場合は歌い手の音域を考えて作るのが一番ですが、インストの場合でも近しい音域で構成すると入れ替わりなどを行う際も違和感が少ないです。
なぜ高い音がメロディーに向くかというと、高音は音量が少なくとも目立って耳につきやすく、微細な変化も判別しやすいからです。
倍音を多く含むと中心が低くても目立つのですが、倍音の出し方は楽器固有で、その存在感も千差万別です。
歌声なら男性はmid1C~hiA(C2~A4)、女性はmid1G~hiE(G2~E4)くらいで作るのがいいでしょう。
DTMの楽器の場合はそれを超えても安定した音が出せます、最高がE5くらいに達することもあります。
・メロディーに向く楽器
具体的に、メロディーに向く楽器を挙げてみます。
・ピアノ
最も広い音域を持つ楽器の王様として有名、その表現力の高さはメロディーにおいても如何なく発揮されます。
扱いの難度はやや高めですが、上品な響きをもっています。
・アコースティックギター、エレキギター
音域はやや低めですが、奏法と音色の幅広さを活かして主役を張ることも多いです。
音の作りこみが問われます。
・テナーサックス、ソプラノサックス
重奏の中で前に出る音色を担当するサックスです。
実際の演奏ではソプラノはほとんど使われないため、アルトサックスの出番が多いです。
・ヴァイオリン、トランペット、ホルン
オーケストラで主旋律を担当することの多い楽器です。
それぞれ高音に独特の張りがあり、埋もれずに遠くの聴衆まで届くため重宝されます。
・ピッコロ、フルートなどのパイプ系、ハープ、シロフォン、ビブラフォン
高音が鋭かったり、アタックの強いものは前に出すことが容易です。
他の楽器に一通り主旋律をやらせておき、中継ぎとして出すのも効果的です。
・シンセリード系、シンセパッド系
電子的な加工で分厚くしたり、複雑に入り組ませた音もメロディーに向いています。
メロディーに向く他の楽器を模したものも、主役として使いやすいでしょう。
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