イヤホン、ヘッドホン、スピーカーについて その1

出口と呼ばれる音のモニター役がこちらになります。
製品の多さにかけてはダントツで、影響も大きいので最も悩ましい部分かもしれません。

・イヤホン

小型で耳で直接保持するもの。
携帯性に優れ、消耗品として外で使い回すのに向いている。

構造上の制限や使用時の状況から、音の奥行きや定位感を見極めるのは困難
DTMでは「イヤホンで聴いた場合」として使うことをお勧めします。

・オープンエアー

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耳介にひっかけるだけのタイプ、インナーイヤーと呼ばれるものも大抵はこれ。
高音がシャカシャカしやすい、音漏れしやすい。

合うものを選べると耳への負荷が小さい。
音漏れは音が耳にしつこくならず、長時間の使用で疲れにくい利点もある。

・カナル型

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密閉して遮音性を高めているタイプ、ほとんどゴムとのセットである。
音漏れがしにくく細かい音まで聴き取りやすい、音圧を感じやすい。
耳の中が蒸れたり、コードの振動が不快な影響を起こしやすいなどの欠点もある。

・耳かけ、クリップ型

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外耳にひっかけるやや大きめのタイプ。音漏れしやすい。
多くのものに耳当て用のスポンジがついていて、ヘッドホンとして売られていることもある。

面積が大きい分音の再現性が高く、音のアタックも優しくなるが、長時間の使用で耳に痛みを生じることもある。

・ヘッドホン

ヘッドバンドや大口径のドライバなど、ポータブルとしては大型の機構をもつもの。
イヤホンと同じで鼓膜の近くで音がなるため、自然なステレオであるスピーカーの「頭外定位」に対して「頭内定位」と呼ばれる。

多少の空間が確保されているため、音像の再現性ではイヤホンより有利。
ある程度の定位感を持ちつつ細かい音も確認できるため、楽曲制作には必須だと思います。

・開放型

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音の逃げ場を確保している作りで、自然な残響により近く、疲れにくい。
その分音漏れし、場合によっては外部の音も聴こえる。
高音の抜けに優れるため、高価なモニター用ヘッドホンはこのタイプが多い。

・密閉型

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密閉することによって遮音性を高め、小さめの音量でも迫力が出るタイプ。
安価でもそこそこの性能が期待でき、持ち運びにも向いている。
音量を上げると共鳴による歪みが起こり、印象が違ってくることがある。

それぞれのメリットデメリットの中庸をとった半密閉型などもあります。
明確に定められた法や基準はないので、メーカーの意向として捉えましょう。

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