イヤホン、ヘッドホン、スピーカーについて その3

・定格出力と許容入力

パッシブスピーカーとパワーアンプを選ぶ際、基準となる指標です。

アンプの定格出力<スピーカーの許容入力」の関係になるように選びましょう。
アンプのボリュームを低く維持するなら保つ可能性もありますが、危険なことには変わりなく破損の原因になりえます。

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大抵アンプの定格出力はRMS、スピーカーの許容入力はPGWと表記されています。

スピーカーやアンプを選んでいるとこのような略称にでくわしますが、RMSは通常使用の平均的な値、PGWは継続使用で壊れない限度、PEAKは一瞬でも超えると壊れる値と覚えておけば間違いないです。

他の用語を使っていても、ほぼ同じ順で単位Wを使い記載されているため、用途は判断できると思います。

・パラレル接続

パッシブスピーカーを数珠つなぎ、回路上は並列につないで、音響効果を高めるパラレル接続というものがあります。
PAの現場でよく使われていますが、これを行うと合計インピーダンスが低くなり、「ロー出しハイ受け」が成立しにくくなります。

正常に稼働するかどうかは、前と同様に、アンプの定格出力が対応しているか、スピーカーの合計許容入力が間に合っているかを計算して判断します。

合計インピーダンスRは、以下の式で求められます。

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大抵は2Ωや4Ωで収まり、適合するアンプが多いと思います。

スピーカーの合計許容入力はそのまま和を求めてOKです。
ステージなどで大量にスピーカーを設置する場合は、数に応じてパワーアンプの出力の高いものを選ぶ必要があります。

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・S/N比

雑音比の分母の数字です。
数字が大きいほど雑音が入りにくいということになります。

・感度

dBやSPLと表記されているものですが、1mWあたりでどれくらいの音圧レベルを得られるかを指します。
ただ、機種そのものの構造や音の出力側、曲自体の成分にも大きく影響されるので、それほど気にするものでもありません。

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