リズムに一工夫 その1

奇数拍、偶数拍と説明してきましたが、それでは3/4拍子や5/4拍子などの奇数拍子が整理できません。
ここではその部分をつっこんで解説致します、噪音系の音の扱いが中心です。

・単純拍子という要素

楽譜を見ると様々な拍子が存在しますが、5以上の拍子は2、3、4で分解できるかどうかで分けられます
これはバスドラムとスネアで考えるとわかりやすいです。

DAWの拍子を変更し、実際に打ちこんで確認してみてください(C1がバスドラム、D1がスネア
拍子の中の流れ、区切り方が明らかに違うことがわかると思います。

compose_rhythm11compose_rhythm12compose_rhythm13

この考え方と同じで、4/4拍子は2+2か4単独、7/4拍子なら4+3や2+3+2といったパターンが考えられます。
このように、すべての拍子を2か3(更に4を含む場合もある)に分解するこの単位を単純拍子と言います。

単純拍子を含むか否かを念頭に置いておくと、複雑な拍子も好きなように組み込むことができます。
単純拍子を含まないものにしたいなら、最後の拍子だけスネアにして、他は休符かバスドラムで埋めてしまいましょう

メロディーやハーモニーから先にやりたい場合でも、慣れないうちはバスドラムとスネアで簡単なパターンを作ってしまい、道標にして進めた後、リズムの音を作り直してみましょう。

・拍にあった楽器の位置

 ○バスドラム

拍子の最初」にはまず置かれます、ない場合はマンネリ感の解消や意外性を狙っていたりします。
表拍に置くと安定感が増しますが、16分以上で細かく分けたり裏拍を混ぜたりの応用も多いです。

○スネア

分解した場合の単純拍子を含めた「拍子の最後」に置き、次の小節の頭にバスドラムを入れると区切りがはっきりします。
ダブルストロークという瞬発的な2つ打ちの音を使ったり、最後以外の拍子に控えめの音量で入れてうねりを生み出したりできます。

○ハイハット

バスドラムとスネアより2分以上細かく区切った使われ方をすることが多いです。
リズムの大枠の隙間を埋めていき、リズム感を豪華にします。
他の楽器とは独立して、小節全体を同じパターンで飾り付けていたりします。

○シンバル

小節単位で考えるのではなく、曲全体を見て盛り上げ時に使うのが基本です。
ライドシンバルはハイハットと似た繰り返しパターンで使われることがあります。
同じ金物なので、シンバルを多く鳴らしている時はハイハットを削りましょう

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