リズムを作ろう その1

リズムを作る前に、使う音の種類を踏まえておく必要があります。
音程のある低音系と、音程をもたない噪音系についてです。

・異なる2種類の音と役割

ベースやティンパニなどの低音系の楽器は、合奏中は聴き取りづらいものの明確に音程をもっているので、メロディーとハーモニーの中間をとったような考え方をします。

一番わかりやすいのは、アコースティックベースやシンセベースで4分か8分を同じ音程で刻み続けるパターンです。
この音程はハーモニー、コード進行のルート(和音の一番下になる根本の音)であることが多く、それが最も安定します。

メロディーやハーモニーといったものも、先にリズム感を決めないと作りにくい場合があるので、そういう時はジャンルを踏まえて選んだベースから先に作ると発想が得られやすくなります。

compose_rhythm10

もう一つ、リズムを作る楽器には噪音系のものがあります。
騒音ではなく、「明確な音程を感じられない」という意味の音で、物理的にも規則性に乏しいため、絶対音感を持つ人でも断定できない音です。

バスドラム、スネア、シンバル類といったものが代表で基本的に打楽器であり、他にはボンゴ、マラカス、ハンドクラップ、トライアングル、ギロなどがあります。

マイナーな民族楽器も含めると膨大になりますが、ADSR、エンベロープは大半が既に決まっているので、扱い方は同じです。

どんなものがあるのか、自分の音源も使って実際に聴いてみるとわかりやすいです。

曲の区画を整える役割なので、何回も繰り返し同じパターンを演奏することが多いです。
そのままコピーして続きにしても違和感がないことが多く、動きのあるものにしたいなら、他のパートや曲の展開を同時に考えて調整する必要があります。

以上の2種類を使い分けて、全体のリズムを作っていきます。

・BPMと拍子

作りたい曲のイメージがあるかないかに関わらず、BPMと拍子は仮にでいいので4分や8分を打ち込んで、鳴らしながら早い段階で決めておきましょう。

最初から全部を決めて打ち込むのではなく、「曲の3割程度まではこのリズムでいく」ぐらいの感覚でOKです。
オーケストラで頻繁に出てくるBPMの変化や変拍子などは、DAWのBPMと拍子の変更方法を先に確認する必要があります。

曲の全体を構成するのに慣れていない頃は、BPMと拍子は一定にして考えるのが混乱せずに済むと思います。

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