ハーモニーを作ろう その1

ハーモニーからの作曲、特にコード進行を主とした作り方を解説します。
一見メロディーより直感的でないように思えますが、音楽的に破綻のない曲を作りやすく、編曲の指標も立てやすくなります。

・安定した響きから始まり、戻ってくるのが基本

面倒な用語関連はとりあえず置いておいて、これだけ覚えておけば感覚的にコード進行というのは作れます。

白い鍵盤のC、E、G、つまりドミソを和音として鳴らすと、明るく安定した響きが聴こえます。
これを基準にし、「最初と最後に必ず鳴らす」と決めておくだけで進行は作ることができます。

実際にやり方を見てみましょう。

なぜこうなるのかというと、CEGの安定した響きが、始発と終点を感じさせるからです。
鍵盤を黒鍵を含めて見てみると、Cから見てEは4つ上、Gはさらに3つ上で、この間隔の取り方が必ず「明るく安定した響き」になります

よって、この根本のCの位置(キー)を変えたり、転回形にしてみても、安定した基準として使うことができます。
高さ、配置によっても得られる印象は全然違います。

また、A、C、E、と和音を鳴らすと、暗いながらも安定した響きになります。

これがキーAの短調(マイナー)の基準となる響きで、0、3つ上、さらに4つ上の間隔です。
これも同様にキー変更、転回形が使えます。キーをCにするとC、E♭、Gとなります。

この安定した響きは、和声の世界でトニカ(トニック)と呼ばれるものです。
他のコードの種類、機能、名前に興味が出てきたら調べてみましょう。

・セブンス、テンションについて

上で示したものは3和音、トライアドと言われるものです。

トライアドは濁りがほとんどなく、単純な印象を与えやすいですが、これより複雑な響きをもったものとして、4和音(セブンスコード)、5和音(テンションコード)があります。

素直でなく、ややオシャレだったり、ひねくれている感じがすると思います。
トライアドのトニックに比べると扱いづらいかもしれませんが、こっちのほうが良い!と思えたら挑戦してみましょう。

進行を考える際は、同じ音の数を保つことを意識すると、不自然になりにくいです。

これらの濁った響きは、慣れない頃に熱中して作ると感覚を失い、編曲でうまくまとめられないという事態も起こりやすいです。
最初のうちはトライアドを基礎として考えて作ることをオススメします。

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