長く楽しむために その3

・いきなりプロ相当のものができるとは思わないこと

やや厳しい意見にはなりますが、これも末永く取り組むには大事なことになります。

DTM用に販売されている機材や音源には、よく「プロ相当のクオリティ」という謳い文句が並んでいます。

確かにそれらは大抵間違ってないのですが、その商品に技術や知識が付随してくるわけではありません
買ったらPCが自然と曲を作る魔法の箱になってくれるわけではないのです。

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これは、料理に例えるとわかりやすくなります。

三ツ星レストランなどの料理は、基本的に対価を払えば誰でも食べることができますし、食べた以上は自分の好みで批評することもできます
ドレスコードなどもあるかもしれませんが、料理の中身は変わりません。

しかし、その料理に使われた食材、調味料、調理器具などを全て渡されて「同じものを作れるか」と聞かれたら、ほとんどの人が不可能と答えるでしょう。

なぜかというと、修行を経て料理人となった人と比べて、圧倒的に足りないものがあるからです。
食材や調味料への理解力や判断力、調理器具の扱いの練度、料理のレシピやコンセプトの研究深度といったことです。

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当たり前のような話ですが、これらは音楽にも当てはまります。
商業のシーンで活躍されている方々は、間違いなくそういった積み重ねがあります。
何気なく流れている音楽にも、様々な技術や知識の蓄積が投入されています

なので、最初は曲ができあがっても、出来に納得がいかず、プロの作品とつい比べてしまい、打ちひしがれることがあるかもしれません。
ただ、それは現役のプロでさえ大勢の人が通った道です。

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足りないと感じるということは、成長する余地を自覚しているということでもあります。
速度は人によりけりですが、その状態で腐らずに音楽に向き合うと確実に成長します。

より高い目標を目指すなら、自身の不足している能力を研究して補う姿勢と、決してへこたれない、諦めない心をもちましょう

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