長く楽しむために その2

・最初はオリジナリティを追求しすぎない

作曲の挑戦を始めた初心者は「誰もが聞いたことのないような独特の曲を作りたい」という考えに陥りがちです。
しかし、このままだといつまで経っても完成しなくなることが多いです。

その理由も具体的なものがあります。
まず、音階「ドレミファソラシ」などは数学的に、音律により決まっています。
その決められた高さの差による音の配置、移動、共鳴によって、音楽的に聞こえるようになります。

こう考えて楽譜を見てみると、区画、ルールが整理されたパズル遊びのように捉えることもできます。

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そうすると、他の曲と類似したフレーズが出る可能性は高いことが理解できます。
和音の進行に関しても同じことが言えますし、何より作り始めの頃は「どこかで聞いたもの」の変形になることが大半です。

しかし創作は模倣から始まるものです、恥じることはありません。
堂々と作業を続けましょう。

この音律というルールは音楽家が時間をかけ、世代を越えて整理したものです。
根本から違った響きを求めるなら、このルール自体を考え直さなければいけません。

これは相当高等な領域になってしまいますので、最初は厳しい目標を掲げないほうが上手くいきます。

実際、音階が同じようなものでも音色や編曲を工夫することによって、曲に対する印象は見違えるほど変わりますので、心配する必要はありません。

・短い曲からやると次へと繋げやすい

もう一つ、短い曲から作ったほうがいいというのがあります。
BPM(テンポ)を遅くすれば相対的に曲は長めになりますが、最初から100小節を超える曲などを目指そうとすると、根気が保てなくなったりします。

作業中は何回も曲を聴き返すことになるため、長くなるほどその時間も増大します。
曲が完成するというのは精神的に大きな節目になります。

また、時間を置いて聴き返すと改良点を見つけたりできるので、最初は壮大なものより短く簡潔なものを目指すと目標達成がしやすいです。

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やってみるとすぐにお分かりかと思いますが、慣れない作曲は大変です。
試行錯誤や追記に限界を感じた時点で、自然とまとめることになると思います。

作り終えた曲が増えていくと自信になりますし、次はどんなジャンルにしようか、どんな楽器を使おうかと意欲も湧いてくるものです。

実際1曲を良くしようとするとキリがないので、自身である程度「区切る」意識をもちましょう。

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