よく使われるテクニック

・ストリングス、セクションの活用

オーケストラは他にない華やかな合奏が特徴ですが、楽器を1つずつ使って作るのは中々骨の折れる作業です。
音源を一つ一つ立ち上げ、ピッチ、フィルター、ビブラートのスピードなどを微妙に変えたりして合奏音を作る場合もありますが、非常に手間がかかります。

そこで活用したいのが、あらかじめ合奏として用意されているストリングスやセクションです。
ヴィオラなど同じ楽器を複数演奏で重ねたもの、低域から高域の楽器まで合わせたものなどがあり、簡単に層の厚い音を出すことができます。

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細かい調整が利かないのが欠点ですが、これと単品を組み合わせることによってより複雑な表現が可能になります。
DTMは人数、リバーブ調整が容易なので、好きな組み合わせを探してみましょう。

同じ和音を弾かせるのでも、単音と合奏系では全く違ったものになります。
単音同士を組み合わせるのが難しいと感じたら、合奏系で大枠を作って、単音を足し引きしていきましょう。

・アーティキュレーションの活用

廉価な音源においては数が少ないですが、よくある奏法について基本的な使い方を説明しておきます。

弦楽器

・レガート(サスティン)
基本的な綺麗に繋がる演奏、一番使う機会が多い。

・トレモロ
小刻みに揺れる音で、全音符中心で全体の雰囲気を変えたり、メロディーの工夫に使われることがある。

・ミュート
抑えた発音、主に伴奏として必要だが主張を引っ込めたい時に使われる。

・ピチカート
弦をつまんで弾いた時の音、かわいらしい別楽器のような音です。

・スタッカート
管楽器にもありますが、短く歯切れのいい演奏。
スピッカートも似た音が鳴ります。

管楽器

 ・ミュート
弦楽器とは違い、金管は高い濁りが強い独特の音になるので、違ったキャラクターとして扱いましょう。

・フラッタータンギング
単にフラッターとも、巻き舌することにより管楽器版トレモロのような効果を作ります。

・アグレッシブ系
奏法としてあるわけではないですが、強く吹いた時の飽和した、また掠れた響きを用意しているものがあります。
クリップに気をつけて使いましょう。

 ・BPMと拍子の調整

生々しさを求めると、独特の拍子や細かいテンポ変更などの工夫が他ジャンルより必要になってきます。
納得いく余韻が出るよう、指揮者のイメージでこだわってみてください。

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・実践例

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