オーケストラの主な楽器 その2
・金管楽器
トランペット、トロンボーン、チューバ、(フレンチ)ホルンの4つがよく使われています。
この他にはフリューゲルホルン、コルネット、ユーフォニアムなどがありますが、採用されていない音源も多いので、前者4つで考えます。
トランペットは高い張りのある音が特徴的で、軍事で使われたラッパを系譜とするだけあり、多くの楽器の中にあっても力強い存在感を誇ります。
メロディーを担当する花形として、とても使い勝手の良い楽器となるはずです。
トロンボーンは音色に独特の濁りを持っており、「主役になるほど華美でないが、他と差が大きく伴奏として目立つ」という変わった性質があります。
チューバは低域の大音量楽器として有名ですが、同じく低域を担いやすいホルンと比べると温かみのある音になります。
搭載しているかどうかは音源によりますが、強く演奏した時はトランペットやトロンボーンと似たバリバリとした響きも出せます。
ホルンと呼ぶ時は、フレンチホルンを指すのが一般的です。
ギネス認定されるくらい難しい楽器ですが、音が柔らかく高低の表情幅に優れ、厳格さや豊かさなど様々な印象を出せるので出番は非常に多いです。
・木管楽器
ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、ファゴット、サックス(正確にはサクソフォーン)などが中心となります。
ピッコロは最上段の高域を担当、フルートは高域が中心ですが、ものによってはアルト、バスを担当したりします。
ピッコロは他を遥かに凌ぐ高い音域を持ちながら、その上品な音に特徴があり、フルートは素朴で表情に富んだ演奏ができるところに強みがあります。
オーボエもギネス認定の難しい楽器ですが、高貴で埋もれず通る音は替えとなる楽器がそうなく、目立つフレーズを担うことが多いです。
イングリッシュホルンも近い音色で、儚く牧歌的な響きに個性があり、独奏的に用いられることが多いです。
ファゴットは歯切れのいい低音を出せる楽器で、バスーンと表記されていることが多いです。
サックスは木管楽器と金管楽器の橋渡し役として作られた経緯があるので、吹奏楽に織り交ぜても上手く馴染むのですが、DTMのオーケストラ音源からは省かれる傾向にあります。
他の個性のはっきりした楽器が重用される、採用ケースから相対的にジャズの印象が強くなった、などの理由があるものと思われます。
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