オーケストラの主な楽器 その3
・打楽器
一口に打楽器と言っても、オーケストラでは多くのものが存在します。
シロフォン(木琴)、ビブラフォン(鉄琴)、マリンバ、グロッケンシュピール、アンティークシンバル(crotales表記の音源が多いように思います)、チューブラーベル、ティンパニなどが挙げられます。
シロフォンとビブラフォンはキャラクターがわかりやすいので、初めて編曲する際にも取り入れやすい楽器かと思います。
ロール奏法の再現の練習にも向いています。
マリンバは木琴の一種ですが、調律の差などにより、シロフォンより豊かな低音を特徴づけて収録されていることが多いです。
音域が広く、パイプなどを用いて重厚な音にしているものもあり、多彩な楽器として知られています。
グロッケンシュピールは鉄琴の一種で、ビブラフォンより高く、鋭く刺すような音を出します。
アンティークシンバルも狭い音域ながら近い音を持っていて、グロッケンシュピールが代役を務めることもあります。
チューブラーベルは、教会などで使われていた鐘の音をオーケストラ用に使えるようにした楽器です。
存在感があり、ここぞという時に少しだけ鳴らすことが多いです。
ティンパニは音程のある低音のリズム楽器で、オーケストラでよく活躍する楽器です。
チューニングは可能でも、演奏の都合上多くの音階を同じ曲中で使うのは無理なため、使う音を絞って楽譜を書くとリアリティが増します。
・鍵盤楽器
ピアノ、チェレスタ、ハープシコード、パイプオルガンなどがあります。
ピアノはその圧倒的な音域の広さ、汎用性の高さから非常に有名な楽器となりました。
チェレスタは金属音板を使うのでグロッケンシュピールやビブラフォンに近い高音を出しますが、柔らかく比較的落ち着いた音なので使い分ける必要があります。
ハープシコードは英語圏の呼び方でチェンバロと同じですが、DTMでは前者で呼ばれていることがほとんどです。
古風な独特の音をもっており、協奏曲の他にソロ曲も多く残されています。
パイプオルガンは壮大な響きが特徴で、ホール系リバーブとの相性は抜群です。
サイズ、可搬性、価格などの面から有利なリード・オルガン、ハーモニウムなどの小型なオルガンもあります。
ハープシコードとパイプオルガンは機構上音量の微調整がほぼできないので、ベロシティ一定の記譜がより古典的なものと近くなります。
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