よく使われるテクニック

・ギターのバッキング

必ずと言っていいほど使われていますが、ギターのバッキングにもある程度の注意点はあります。

前の記事で説明した通り、歪み系のエフェクトを使う場合は和音を少なくして濁りを緩和させます。
そういった用途でのパワーコード(2和音)と、実演奏のように発音タイミングをずらす記譜は、ギター打ちこみの基本テクニックと言えます。

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バッキングとしては、この他にコードによるアルペジオなどが挙げられます。
単純に全ての音でリズムを刻むパターンと使い分けていきましょう。

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コード弾きにチョーキングを混ぜる際は効果をかけたい単音と他の音を区別できるよう、トラックをコピーして対応しましょう。

・空間系エフェクトの有効活用

用意した音を流して歌うことも多いポップスと比べ、ロックは4、5人程度の小規模な実演奏に頼ることが多いです。
ステージでは音響機材の数に応じて調整が施されますが、DTMでもそういった響きを整えてやる必要があります。

基本的なバランスの取り方としては、リード系のメロディー担当エレキギターやベースは真ん中かダブリングでの拡大、ドラムは中心寄り、バッキングのギターやキーボードの音をオートパンやステレオ化して拡げる形式が挙げられます。

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これはイメージの一例です。
どういう空間、音場を作るかというのもロックには欠かせない要素です。

元々楽器が少なく、一つ一つの音の存在感が大きいため、空間調整の影響力も大きいです。
弾いていても曲のイメージに届かない時は、こちらから整えてやりましょう。

同じ名前のエフェクトでも効果が違うものがある(特にアンプ系)ので、一度は試してみることを忘れないでください。

・ドラムの音の加工

ギターやベースはアンプシミュレータを中心にエフェクトをかけていけばいいですが、ドラムの音は曲によって、かなり奇抜に加工されていることがあります。

ギターアンプなどをそのまま薄くかけるだけでも空気の違った音になりますし、ディストーションをかけるとメタルな印象が出てきます。
曲の途中で展開に合わせてフェイザー、フランジャーをかけてうねらせるテクニックもよく使われます。

ロック用のドラムは音圧も高めに設定されているので、他の楽器と合わせてもクリップしないよう注意しながら調整しましょう。
微調整が難しいなら、リミッターで音量そのものを制限しましょう。

・実践例

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