よく使われるテクニック

・シンセのアクセント

バッキングは比較的シンプルな音色が多用されますが、単音でも特徴のあるような音はメロディーやコードを補強する形で使われることがあります。

通常、意識的に作りこんだ音はそれだけ個性が強く、多くの音を重ねても前に出てきやすいです。
シンセの中でもピアノやギターのように出始めと減衰に特徴のあるものや、フィフス系のように度数関係を鑑みて分厚くしているものもあります。

これらの音は存在感が強いので、のっぺりと重ねすぎたりせず、単音を活かす考え方を元にすると編曲しやすいです。
Syncを使ったリズミカルなパンニングやダブリングをさせる、短い音をアルペジオの派生で配置するなどです。

これらの音については、音楽理論的な工夫も必要ですが、電子音楽的なエフェクトの工夫のほうが効果が高くなると思います。
音源固有のパラメータを曲中で変更するアプローチは、個性的な曲作りに繋げやすいです。

・ストリングスの駆け上がり、駆け下がり

ストリングスでよく使われるテクニックです。

どのストリングス音源にもレガート(切れ目なく弾く奏法)≒サスティン(奏法ではなくロングノート全般の用途目的で名付けられている)はついているので、特に音源を買わなくてもチャレンジできます。

フレーズの中で遠くの音程に飛ぶ時や、サビ前など曲の展開に合わせて、小刻みに音程を重ねるとブワッと盛り上がる効果を作ることができます。
3連符、5連符、7連符など、拍とずらした間隔を使うと効果が更に浮き出てくるので、出したいスピード感をふまえて音を置きましょう。

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このテクニックを入れる前後はロングトーンになることがほとんどだと思いますが、そこのクレッシェンド(だんだん強く)、デクレッシェンド(だんだん弱く)調整も忘れないようにしましょう。

・展開をふまえた転調

ポップスに限らず現代の音楽においては当たり前のように転調が使われていますが、ポップスの場合は曲の展開を明確に区分し、その区切りとして使用することが多いです。

キーを半音1つまたは2つ上げるものや、キーを変えず長調と短調と切り替えるものは難易度が低めで、変化もほどほどなのでよく使われています。

ガラッと雰囲気を変えたいなら、スケール(作曲、メロディーから編で解説)の概要を一通り理解して、取り入れてみましょう。

・実践例

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