ポップスの主な楽器 その2

○高めの弦楽器やストリングス

ヴァイオリン、ヴィオラによるオブリガートや、ストリングスによる伴奏もよく使われています。
雰囲気を華やかにするために高い音を少しだけ乗せることが多いです。

曲の序盤から大音量で使われることは少なく、徐々に現れてサビで全力を出すようなパターンが鉄板です。
特に和音を重ねると豪華さが一気に上がるので、オーケストラに限らず様々なジャンルで採用されています。

○シンセブラス

トランペットやトロンボーンも使われないことはないのですが、リアルな音になるほど個性が目立って使いにくいことがあります。
そこで同じタイプの音でありながら、主張がなだらかで馴染みやすいシンセブラスの音が使われます。

利点は扱いにくい生々しさがないという他にも、音域が制限されず自由、加工による個性の調整が容易、オートパンなどの機械的なエフェクトとも相性が良いなどがあります。

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○シンセパッド

音源のメーカーによって特徴は変わりますが、全音符などで雰囲気を作るのに使いやすい音色です。
音源の機構によって作りこみの方向性も変わります。

リード、パーカッションと区分されているようなものは前に出てくる音ですが、パッドというのは後ろで全体を補強することが多いです。

○クロマチック・パーカッション系

シロフォン(木琴)、ビブラフォン(鉄琴)、マリンバ、オルゴール、ベルなども明るい曲調のアクセントに向いています。
女性らしいかわいらしさを表現する上で使いやすく、シンセでこれらを模した音も挟みやすいと思います。

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○ドラムのセッティング

アコースティックなドラムはあっさりした標準セットをそのまま使えることが多いですが、「印象の軽さ」を重視してハイハットやシンバルをシンセ系のシンプルなものに替えたりすることもあります。

シンセドラムを使う場合、バスドラムは低音を削ったり、リバーブを極力切ってタイトにしているものが多かったりします。
歌声や高めの伴奏をメインに聴かせることが多いポップスでは、重たい低音はあまり重視されず、音圧上げなどで邪魔になるため削られる傾向にあります。

仰々しいオーケストラのパーカッションはあまり出てこず、民族系の個性の強いパーカッションが放り込まれていたりします。
特にキラキラした音のウィンドチャイムはよく使われていると思います。

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