エレクトロニカの主な楽器

定義が広いですが、電子的なものを中心とした曲の楽器、音を解説していきます。

・エレクトロニカについて

電子音楽勃興の背景には自動演奏するシーケンサー、減算加算方式などを用いて波形を合成するシンセサイザーの発達があります。

演奏を自動化するという発想は古くからあり、教会のカリヨンやオルゴールなどに実物が現れていましたが、20世紀後半の電子分野の発展により大きな進歩を経ることになります。
機械的な制御力を得ることにより、一気に実用性の高いものへと変貌しました。

arrange_electronica1

シンセサイザーも古くは生楽器の補助機構的立ち位置に収まるものがほとんどでした。
しかし、戦争の終結、軍事産業でしか使われていなかったコンピュータ技術の一般化に伴い、単体で楽器と呼べるものが現れ、人気を博しました。

どちらも黎明期こそ高価で扱うプロが少なかったものの、各社の企業努力により普及し、現在ではソフト化されたものをフリーで入手することができます

筆者としては、扱いやすさ、入りやすさの点で最も有利なジャンルだと思っています。

・各種楽器

シーケンサーは入力したノートを自動演奏してくれるという点で、DAWの先駆けのような存在です。

現在のDTMにおいては、あらかじめある程度用意されたパターンをパズルのように打ちこんで曲にするようなものや、アルペジエーターを挟める種類の音源を指して使われています。

ハードウェアでは、会場の観客も飛び入りで触って楽しめるような、ステップシーケンサー、リズムマシンなどがこれにあたります。

arrange_electronica2

シンセサイザーは主に、波形を合成するタイプサンプルを加工して流すタイプの2種類に分かれます。

合成タイプは世間一般での「電子音楽」のイメージに相当します。

減算方式はオシレーター、フィルター、アンプなどの、音の構造の基礎で解説したような理解しやすいタイプです。
加算方式はFM音源が有名で、複数の波形を足す、倍音を足す、変調させるといった幅が広いもののやや難しいタイプになります。

サンプルタイプはPCM音源がよく知られていて、収録した音を加工して出すものです。
あらゆる楽器を収録した総合音源や、PC上でリアルな楽器の音を再現するものもこのタイプのシンセサイザーと言えます。

arrange_electronica3

特性上、合成タイプはサンプルタイプの数倍はフリーで配布されており、環境を最も揃えやすいです。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP