音楽の基本、三大要素

作曲にとりかかる前に、音楽について基本的な要素を抑えておきましょう。
現在最も一般的と思われる西洋音楽の考え方を基準に解説していきます。

・メロディー、ハーモニー、リズムの三大要素

まず、音楽はメロディー(旋律)、ハーモニー(和声)、リズム(律動)の3つにより構成されていると分析することができます。

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まず最初にメロディー、これは曲において主題、主張を担う、最も聴き手の注意を引く部分です。
歌声や高音に張りのある楽器があてがわれることが多く、その音の扱いも慎重を要します。

メロディーだけを抜き出すと素っ気なく盛り上がりに欠ける印象を受けることも多いですが、他の要素と上手く組み合わせることによって、性質を引き立たせることができます。

ハーモニーやリズムだけでは曲の特定はほぼ不可能ですが、メロディーは他2つの要素を導いて限定することができるので、独自性、主導性が強いです。
曲の著作権においてメロディーが大きな判断基準になるのはこのためです。

次にハーモニー、コード進行などと言われるのもこれにあたります。
曲の大きな流れを示すもので、メロディーが自在に泳ぐ魚なら、ハーモニーは川の水流そのものです。

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メロディーとハーモニーは関係性が高く、先にメロディーを書くと効果的なハーモニーは大体決まってきます。

逆にハーモニーが先だと、その上にメロディーを書くのは比較的自由にできます
しかし、ある程度はハーモニーの流れを汲まないと、お互いを無視した脈絡のない曲になってしまいます。

最後にリズム、これは曲の区画を決めてくれるものです。
メロディーを魚、ハーモニーを川の流れと言いましたが、そのたとえなら岩場や土壌にあたります。
文章に置き換えると、段落や改行といった役割ですね。

主題や流れだけではまとまりきらず、聴き手にとっては理解しにくい不親切なものになりがちです。
リズムはこの点を整理して解決しつつ、他の要素の魅力を高めてくれます
曲中のテンポの変更もこの役割と言えます。

・それぞれの要素を、等しく扱う

技巧的な曲においては、それぞれの要素のバランスを極端にしているものもありますが、最初からその作成を目指すのは難しいです。

現代人の耳はこの三大要素をバランス良く取り入れた曲に慣れているので、それぞれに偏執することなく、全体的に見てバランスを考えることが大切です。

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