音の構造、音作りの基本

大雑把な音の種類は分けてみましたが、実際に音を作るにあたってはもう少し踏み込む必要があります。

・エンベロープ、ADSRについて

総合的な音源には、フィルター(Filter)、アンプ(Amplifer)といった名前と共にADSRというパラメータが設定されていることが多いです。
音作りの基本となるエンベロープ(音量の変化線)を決めるもので、専門用語が多くなりますが、中身は単純です。

似たような用語を派生させている音源もありますが、この基礎知識で連鎖的に理解することができます。

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・A(Attack、立ち上がり)

音の出始めを設定するパラメータです。
ピアノやギターなどは、キーを押した瞬間最大のボリュームで鳴るよう、最初は0になっているはずです。
長く設定するほど音の第一印象がぼんやりとしていきます。

・D(Decay、減衰)

Aで最大になった音がどれくらいの長さで下がるかのパラメータです。
ほとんどの音源で最初は自然になるよう設定されています。
音の残りかた、しつこさを変化させたい時に使います。

・S(Sustain、保持)

Dの期間を終え、キーを押している間鳴らし続ける音量の大きさを決めるパラメータです。

最大にすると、音量が減らないのでDの効果がなくなります。
0にすると、キーをずっと押す意味がなくなり、長さの決まった音になります。

・R(Release、余韻)

キーを離した瞬間から引っ張る、残響の長さを決めるパラメータです。
リバーブとは別と考えたほうがいい、機械的なものです。

・カットオフとレゾナンス

続いて、フィルター系の代表パラメータとしてカットオフとレゾナンスも解説しておきます。

・カットオフ(Cutoff)

カットオフはフィルターの利きを調整するパラメータで、大抵ローパスフィルター(高域をカットするもの)と似た機能です。
基本的には、耳につく高音を削ったり、音をこもらせる目的で使います。

・レゾナンス(Resonance、略でResなど)

レゾナンスは、カットオフで削る少し前の高域を共振させるパラメータです。
カットオフとは逆に、きらびやかさが欲しかったり、目立たせたい時につけたすように使います。
また、カットオフと組み合わせることにより高い効果を発揮します。

動画で説明していますが、自分でやって知識と感覚を結びつけることが大事なので、ぜひやってみてください。

 

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