音の種類について
次に、音の種類を見ておきましょう。
楽器や音楽的な種類ではなく、物理的なボリュームや音程の面から整理してみます。
・大きく分けて4種類
動画で一通り説明してみますが、自身のお使いのDAWの音源も触って確かめてみてください。
・減衰型
ピアノ、ギター、ベル、ハープなど多くのアコースティックな楽器が持つタイプの音です。
鳴り始めのアタックが強く、長い残響を持ちます。
大抵最初に音色を調整するだけで済み、メロディーにも伴奏にも使いやすく、時間経過による余韻が味わいを出してくれます。
・ブロック型
鳴っている間は常に同じボリュームで鳴るタイプの音です。
このような一定に保たれた音色の楽器構造は、機械的、電子的なものがほとんどです。
やや「固い」音で扱いにくいかもしれませんが、パイプオルガンなど単体で強烈な個性を放つものもあります。
・単発型
実物の楽器では伸ばすことができないタイプの短い音です。
バスドラム、スネア、マリンバなどがこれで、リズム感を付与しやすい音です。
電子系の加工で無理矢理伸ばす、連打しながら音を絞っていくなどの手段もありますが、自然な残響ではありません。
・自由型
ヴァイオリンやトランペットなどの管弦楽器が出せるタイプの音です。
鳴らした後どのタイミングでも自由にボリュームを調整できるものです。
シンセサイザーのパッドなどもこれにあたり、調整のやり方によって曲の表情が大きく変わります。
音の最初と最後をフェードさせたものは伴奏として使いやすいでしょう。
・音域について
音程の呼び方も簡単なので、先にやっておきましょう。
ラシドレミファソ=ABCDEFGで、歌では各オクターブを「lowlow low mid1 mid2 hi hihi」と表現します。
DTMでは各オクターブを数字で示すことが多いです。
「hiA=A4=440Hz」と覚えておくといいでしょう。
・自分の感性に合った、使いやすいタイプを把握しよう
どこから曲を作り始めるにしろ、自分にとって使いやすい音色というのはあるはずです。
楽器の種類を勉強することも大事ですが、音の種類や音程も念頭に置いておくようにしましょう。
編曲の際に「どの楽器で代替できるか、役割をこなせるか」という指標になり、役立ちます。
音を作りこめるようになると、他のタイプに作り変えて曲に取り入れることもできます。
次の項目でその方法を詳しく解説致します。
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