BPMと拍子
最後に、リズムの基礎を見ておきましょう。
・BPMについて
Beat Per Miniteの略で、1分間に4分音符がいくつあるかを示しています。
いちいちこんな定義を意識することはなく、大方は曲を書き始める時に先に決めてしまうものです。
曲中に連続的に変更する場合も、先に決めたところから差を考えて調整します。
なかなかイメージ通りにならない時は、BPMが合ってないのを見落としてる可能性も少なくないので、4分音符を並べて確認してみましょう。
・大雑把な傾向として
一般的な明るいポップスは大半が90~140のうちに収まると思います。
DAWはほとんど初期が120で、これは鼓動に近く落ち着く速度とも言われています。
バラードは60~90、ヒップホップは80~110、ハウスは100~130くらいが中心です。
ポップスよりやや遅めですね。
ロックは種類にもよりますが、120付近か180付近が多いように思います。
エレクトロニカも広義で一概には語れませんが、ダンスミュージックなら90、120、180ジャストのように、踊りやすく扱いやすいよう揃えられる傾向にあります。
ジャズやオーケストラは幅が広すぎて、中心となるところは示せません。
60以下も200超えも平然と出てくるので、好きな曲調があるならBPMのチェックも欠かさないようにしましょう。
・拍子について
日本人には三三七拍子がお馴染みですが、ここで扱う西洋音楽の拍子とは違うので、一旦忘れてください。
強拍と弱拍のまとまりを拍子と呼びます。これによって小節という単位が構成されます。
こう言われてもピンとこないと思うので、実際に聴いてみましょう。
バスドラム、スネア、ハイハットの組み合わせが一番わかりやすいかと思います。
小節の重心がかかるところ、つまり最初の1拍は強拍、それ以外のところはほぼ弱拍です。
曲の意図が強い部分で、まとまりを意識して聴けば大抵わかると思います。
これと誤解されやすいものに、表拍、裏拍といった表現があります。
大方オンビートとオフビートとして使われているようです。
これは4分に限った表現ではありません。
「4分、8分、16分と区切った時に、奇数が表、偶数が裏」という認識で問題ないと思います。
あまり意識しなくても作れますが、意見を交わす時に出てきたりしますので、飲み込んでおいて損はないです。
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