ポップスの主な楽器 その1
筆者の主観も多いですが、ポップスで特に使われる楽器、音色をまとめてみます。
この選択が曲全体の雰囲気を決める、編曲に大きく関わるので、参考にしてみてください。
・ポップス、ポップについて
アメリカではオーケストラがポピュラー音楽や映画音楽を演奏することを指しますが、日本においては和製英語であり、ポピュラー音楽そのものを指すことが多いです。
ポップス、ポピュラー音楽はそのまま「広く受けやすい大衆的な曲」という意味なので、実際はロックやエレクトロといったものも多く含めた広い定義です。
一方、ポップは動きのあるメロディー、シンプルな構造、短く一貫性がある、主題は恋愛が中心など、他のジャンルと明確に異なった特徴を示して使われることが多いです。
なので、本来の意味で厳密ではないのですが、このサイトではポップスを便宜上次のような曲として取り扱い、解説することにします。
「他のジャンルの特徴がメインになっていない、アイドルなどによく使われる大衆的な曲」です。
・使われる主な楽器
○オシレータ式のシンセサイザー
10代~20代前半のアイドルを歌手として採用する、明るい恋愛系の曲では定番の音です。
高く澄んだ音色はキラキラした印象を作りやすいためよく使われます。
トランス、ダンスミュージック的な要素もあります。
PC上での再現が簡単なため音源の入手難度は最も優しく、下位DAWの付属音源でもリバーブ、ディレイ、EQ、エキサイターなどのエフェクトを組み合わせると、十分戦力級の音を引き出せます。
○アコースティックギター、エレキギター
伴奏や間奏の主役としてよく出番があります。
細かいノイズの音を活かしたり、重低音を聴かせたりするとロックの要素が強くなるので、あえて低音を弱めて目立たない音に仕上げて使っていることもあります。
容量不足の時代の音源や、廉価帯の音源などではリアリティに欠けるものが多いですが、軽い音という面でポップスに向いていたりします。
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